「近所で工事をしていて…」は要注意!!
こんにちは、お家の修理屋さんです。
今日はちょっとシリアスな話を書かせてください。
最近、お客様から「こういう人が来たんですけど、どう思いますか?」というご相談を立て続けにいただいています。内容を聞いてみると、ほぼ共通した手口で、 いわゆる「近所工事型」の悪質訪問販売なんですね。
業者側の人間として、こういう話を聞くのは本当に胸が痛いです。 みなさんに損をさせないためにも、ちゃんと書いておかないといけないと思い、今回まとめました。
よくある訪問の「入り口」トーク
まず最初に、営業マンはどんなふうにやってくるか。下に再現してみました。
🎭 よくある訪問シーン(実際の相談事例をもとに)
訪問業者
「こんにちは〜!実は近所で工事をしてまして、その作業中にちょっと気になることがあったんですよ。お宅の屋根なんですけど、棟の部分がだいぶ傷んでるように見えて…。知り合いの業者がいてたら一度見てもらった方がいいですよ。そうか、もしよかったら今から見てあげましょうか?無料ですし、確認だけでも。」
お施主様
「え、そうなんですか?確認だけなら…まぁお願いします。」
訪問業者(屋根に上がった後)
「やっぱり思ったより状態が悪いですねえ。今すぐ直さないと雨漏りしますよ。今日決めてもらえたら、近所で材料があるんで特別に安くしておきます!」
近所で工事をしている」という言葉は、信頼感を演出するための"嘘"です。 「だから材料が余ってる」「だから今日だけ安くできる」——こういう話につなげて、その場での即決を狙ってきます。
ちなみに…
普段から工事や見積もり調査のために屋根の上によく上がっている人間から言わせると、隣接した特にすぐ隣の家の屋根とかでもない限り、少し離れた場所からでは屋根の傷みなど、細かい異変は見えません。




遠くから見て分かるくらいの異変が屋根にあれば(瓦の棟が崩れている、数枚瓦が飛んでいる、板金が外れてなくなっているなど)、すでに部屋に雨漏りがしている可能性が高いです。
悪質業者が使う「7つの常套句」
🚨 こんなことを言ってきたら要注意!
- 「近所で工事中に気になって…」——近くに足場があるかどうか確認してください。見当たらなければほぼ嘘です。
- 「今日決めてくれたら特別価格で」——急かして冷静な判断をさせないための典型的な手口です。
- 「今すぐ直さないと大変なことになる」——不安をあおって判断力を奪います。屋根は急に崩れません。
- 「屋根の写真を見せてあげますよ」——他のお宅の写真を使ったり、拡大して大げさに見せるケースがあります。
- 「材料が余ってるからその分安くできる」——そんな都合のいい話はありません。値引きの根拠になりません。
- 「判子だけでOK、細かいことは後で」——後からとんでもない金額を請求されることがあります。
- 「火災保険で全部まかなえますよ」——保険申請の代行をエサにした詐欺的手法です(後述します)。
火災保険で直せる」という新しい手口
最近とくに増えているのが、火災保険を利用させると言ってくる業者です。
「台風や風で壊れたということにすれば保険が下りますよ。自己負担ゼロで直せます」——こういうトークで契約させるんですね。
⛔ これは保険金詐欺になる可能性があります
- 実際には経年劣化なのに「風害」として申請させる行為は保険金の不正請求です。
- 申請が通らなくても工事代金を請求されたケースが多数報告されています。
- 最悪の場合、お施主様が詐欺の共犯として問われるリスクもあります。
保険の話が出てきたら、それだけで一旦立ち止まって考えてほしいです。 ほんとうに保険対象になる損害かどうかは、保険会社に自分で確認するのが正解です。
じゃあ実際、どうすればいい?
心がけてほしいのはたった一つ、「その場で決めない」です。 正直な業者であれば、急かしてきません。「今日じゃないとダメ」という業者こそ、怪しいと思ってください。
✅ 訪問業者への対処チェックリスト
- 突然来た業者には「今日は決められません」とはっきり伝えてOKです
- 屋根に上げてもらっても、契約する義務は一切ありません
- 名刺・会社名・連絡先を必ずもらって、後で調べましょう
- 家族や知人に相談してから決める、を徹底しましょう
- 「会社名 + 詐欺・トラブル」でネット検索してみてください
- 不安ならまず消費者センター(188番)か地元の工務店に確認を
- 契約してしまっても、8日以内ならクーリングオフが使えます
ちょっと余談です——「なぜ私がこれを書くのか」
うちは東住吉区・松原市を中心に、地域密着でやっています。 エリアが限られているぶん、お客様との距離は近い。 だから余計に、こういう被害が身近で起きているのを見聞きするんです。
「騙されたかも」と思ってご相談いただくことも、正直あります。 そのたびに、「もっと早く知っていてほしかった」と思うんですよね。
本当に良い業者は、急かしません。「今日でなくていいですよ、ゆっくり考えてください」と言えるのが正直な業者だと私は思っています。 逆に「今日だけ」「今すぐ」が口癖の業者には、気をつけてほしいです。
屋根のことで不安になったら
訪問業者に言われた内容が本当かどうか、第三者に確認したい——そういうときは、 ぜひ遠慮なく問い合わせてください。 確認だけでも喜んで対応しますし、「うちで工事しなくていい」という結論になっても構いません。 正直なところを伝えるのが私のスタイルなので。
みなさんのお家と、安心を守れますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
💡 クーリングオフについて
訪問販売での契約は、契約書を受け取った日から8日以内であれば 無条件でキャンセルできます(特定商取引法)。書面で通知すればOKです。 困ったときは消費者ホットライン「188」(いやや!)に電話を。

