屋根の軽量化は耐震化と言えるのか?

今回のテーマは屋根の軽量化についてです。

まずタイトルにもある通り屋根の軽量化は耐震化、耐震補強工事の一環として認められるかということですが…

結論から言うと認められると言えます。

理屈の前にまず、国(正確には各自治体)が耐震補強工事に対して以前から補助金を出しているのですが、耐震補強工事の項目に屋根の軽量化も含まれています。

もちろん屋根を軽くしただけで耐震化が完了するわけではありませんが、屋根を軽量化することは耐震化を考えるうえで方法論の1つと言えると思います。

ではなぜ屋根が軽くなると地震に強くなるのでしょうか?

まず、基本的に建物の総重量が重いほど建物の構造に負担がかかるので、総重量が軽いほど耐震性は向上します。

また、耐震性を高めるには建物の重心を下げることも有効です。

重い屋根を軽くすることで重心を下げることができます。

屋根が重く重心が高い位置にあると、地震の際に揺れが大きくなり建物へのダメージが大きくなってしまいます。

その他には耐震性とは意味が違いますが、昔の重たい瓦屋根は地震が起きた際に落下してくる危険があります。

関西の古い家では、瓦屋根の多くは土葺き工法といい、端っこやてっぺん(軒先・ケラバ・棟など)を除き基本的には釘などを使わずただ土の上に並べているだけです。

なので、2018年大阪に大きな被害を出した台風21号ですが、あの時もたくさんの瓦が飛ばされるといったことがありました。

地震による大きな揺れがあると、家が倒壊しなくても固定されていない瓦はズレて落ちてくる危険があります。

その点軽量化された現在の屋根材は、釘止めもしくはビス止めにより1つ1つの屋根材を固定する方法が主流です。

軽いと地震には強くても強風で飛ばされやすくなるんじゃないかという心配もありません。

では実際、軽くなるといってもどの程度軽くなるかご存知でしょうか。

まず昔ながらの瓦屋根ですが、1㎡あたり約60㎏。1坪あたりにすると約180㎏~200㎏。

しかも瓦の下に土が入ってる場合だとさらに重くなります。

仮に20坪の家だとすると約4000㎏、4tの重さになります!!!

軽自動車4台分くらいですかね…

ちなみに金属屋根材にすると10分の1くらいの軽さになります。

4tが400㎏…

3600㎏も軽くなれば、建物の構造への負担が軽減されるのも当然です。

2階に重いものを置かない方がいいとかって聞いたことないですか?

箪笥だとかピアノだとか心配している場合じゃないです(笑)

もう何年前から言われれている東南海地震。

阪神淡路大震災を経験した関西ですが、大きな地震がいつまた襲ってくるか分かりません。

よくお客様は冗談で、「古い家やし地震来たらおしまいやわぁ。でも直すお金ないし、地震来て潰れたらしゃあないわ。」と仰られます。

もちろん本心ではないと思いますが、家のために直すのではなく、そこに住む人の命を守るため、ご自身だけでなくそのご家族。

地震が来るのは、たまたま友人が遊びに来ているかもしれない。

あるいはお孫さんや親戚が集まっている時かもしれない。

大切な命を守るため、そのリスクを少しでも減らすため屋根の軽量化、家の耐震化について考えてみてください。

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